クーリングオフはメールを送るだけで可能【実証済】

2022年６月1日からクーリングオフに関する制度が一部変更され、メールでのクーリングオフが可能になりました。

これまでのクーリングオフは、販売会社に対してハガキを送る必要がありましたが、これからは簡単にクーリングオフができます。

私自身、実際にサービスをクーリングオフする機会があり、とても簡単に手続きが完了したので、その経験をもとに説明します。

クーリングオフとは

契約の申込等を、一定期間内に消費者が撤回制度です。その際に損害賠償や違約金は発生しません。

但し、販売形態により、申し込みをした場所や日数の条件があるため、その点は注意してください。

また、事業者によっては契約書やホームページ上でクーリング・オフの説明をしている場合があるので、確認するようにしましょう。

メールでのクーリングオフ方法

これまでは販売業者にクーリングオフに関するハガキやFaxを出す必要がありましたが、ハガキの代わりにメールの送信でも良くなりました。

私自身、医療脱毛サービスのクーリングオフをしたのですが、メールを1通送るだけで手続きは完了しました。

メールを送る際は以下の文例を参考にしてください。

メール文例

メールタイトル

カード会社への連絡について

クレジット決済を行った場合には、同様のメールをカード会社にも送信します。

但し、クレジット会社によってはクーリングオフの際は連絡不要としている場合もあります。

例：楽天カード

お支払いのキャンセル（取り消し）処理について｜楽天カード (rakuten-card.co.jp)

クレジット決済した場合は、カード会社のホームページからクーリングオフの場合の対応を調べましょう。

もし手元に商品がある場合は返品を行います。返品費用も事業者の負担となります。販売会社から商品を返送するよう言われた場合、着払いで送りましょう。

後日、販売会社から指定の口座に返金を確認すれば完了です！

クーリングオフの注意点

クーリングオフ期間は契約日を含めて8日まで

クーリングオフを出来る期間は、契約日を含めて8日以内と決まっており、それを過ぎるとクーリングオフができません。

例えば7月1日が契約日の場合は、7月8日までにクーリングオフのメールを送信する必要があります。

もし期間を過ぎてしまうと、通常の契約解除となり一部返金対応など、全額返ってこない可能性が高いので、注意してください。

送信メールを保存する必要がある

販売会社にメールを送った後は、そのメールを必ず保存しましょう。

期間内にメールを送ったのに、販売会社がメールを受け取っていないなどと主張してきた場合に、消費者側で正当性を証明する必要があります。

そのため送信済メールの保存と、併せてメール画面のスクリーンショットも保存しましょう。

販売会社からの連絡はこない

消費者側がクーリングオフのメールを出した後、販売会社は消費者に対してメール返信などの義務はありません。

私の場合は、メール送信した2週間後に入金がありましたが、特に連絡はありませんでした。

調べたところによると、返金に1~2ヶ月はかかる場合があるそうなので、販売会社が対応してくれるまで待つ必要があります。

1~2ヶ月たっても反応がない場合は、販売会社に問い合わせた方が良いかもしれません。

個人的な疑問と答え

私がクーリングオフの手続きをしようとしていたとき、調べてもイマイチ分からないことが何点かありました。

そこで市の消費者センターに電話で相談して回答を貰ったので、紹介していきます。

既に一部サービスを受けている

疑問

私は医療脱毛を複数回してもらう契約をしており、既に一度施術を受けていました。

この一回分を差し引いた分しか返金して貰えないのか、分かりませんでした。

回答

回答としては、サービスを受けているかどうかに関わらず契約金額の全額を返金してもらえます。

結果的に私はタダで施術を一回受けれたということになります。販売会社としては損ですが、こちらは販売会社の落ち度という考え方になるそうです。

カード支払い時に、契約以外の商品をまとめて購入した

疑問

サービスの契約時は代金をクレジットカードで支払いましたが、併せて脱毛時の麻酔クリームを購入し、まとめてカード支払いしていました。

まとめてカード支払いしてしまったことによって、ややこしいことにならないか気になりました。

回答

上記にも記載していますが、カード会社に連絡は必要ないので、販売会社への連絡時に（麻酔クリームの代金は差し引いて）クーリングオフしたい契約のみの金額を記載すれば問題ありません。

余談ですが、消費者センターからは、メールではなくハガキでクーリングオフをするように案内されました。メールではダメなのか聞いたところ、ハガキのほうが確実だからという回答でした。

私はその回答のだけは納得できなかったのでアドバイスを無視してメールで連絡しましたが、特に問題ありませんでした。

ただ基本的には担当の方に誠実に対応いただいたので、気になる人や他に疑問がある人は、お住まいの地域の消費者センターに連絡してみましょう。

まとめ

クーリングオフというとハードルが高い、面倒くさいといったイメージがあるかもしれませんが、メールを送るだけで完了するので、かなり簡単です。

消費者の正当な権利なので、クーリングオフをしたい場合は、期間を過ぎないように早めに対応しましょう。

ちなみに医療脱毛は痛みに耐えられなかっただけで、対応は誠実で多少効果もあったので、興味のある方は試してみてください。