就活の選考で、グループディスカッションを実施する企業は多くあります。しかし、このグループディスカッションを苦手と感じている方は多いのではないのでしょうか?
このグループディスカッションは、対策していれば怖くありません。
そのためにまず、グループディスカッションとはどのようなものか把握しましょう。
グループディスカッションとは?
複数人(4~8人)の参加者がグループになって、新事業の企画や、企業が直面する課題の解決、時事問題に関して意見交換をするなど、「正解のないテーマ」を元に議論を行い、制限時間内に結論を出していくものです。
採用側のメリットとしては、一度に多くの学生を選考することができるというのもありますが、そもそも、「企業で働くこと」とは周りと協力し合って進めていくものです。
書類選考や筆記試験、面接では判断できない、協調性やコミュニケーション能力、思考力や発想力、リーダーシップなどの能力をみられています。
一般的なグループディスカッションの進め方
まず議論のテーマとディスカッションの時間が出題されます。
開始時間になったら、参加者同士のみで話し合う時間となります。
ディスカッションの流れは以下のようになります。
1.役割分担
最初に役割分担を行います。基本的に企業側から「役割分担をするように」などの指示はありません。しかし、ちゃんと対策を行っている就活生の中では、役割分担を行うのが暗黙のルールとなっています。
主な役割は以下の4つです。
司会
ディスカッションを進行させる役割です。参加者に意見を促し、議論を活性化させたり、逆に議論が熱くなりすぎていたら、軌道修正させることをします。自ら発言する以上に、意見を言っていないメンバーに話を振ったり、話をまとめるなど、広い視野を持つことが大切になります。
書記
発表された意見の要点をメモして残す役割です。議論の途中で、どのような意見が挙がったか確認する際に、書記の役割が重要となってきます。 ただし、メモを取るだけではなく、発言も積極的に行いましょう。また、自分の考えと反する意見は無意識にメモし忘れるので、公平にメモを取ることを心がけましょう。
タイムキーパー
ディスカッションの時間管理を行う役割です。後述の時間配分通りに議論が進むよう、参加メンバーに経過時間を知らせます。書記同様、積極的に発言を行いましょう。
発表者
ディスカッション終了後に、議論の内容を企業の人に発表する役割です。結論だけではなく、結論に至った理由も説明します。ただし、発表者は決めなくても良いという指示がある場合もあるので、発表者の有無は臨機応変に決定しましょう。
上記以外の人はメンバーの一員として、積極的に発言をしましょう。
2.時間配分
ディスカッションの時間配分を話し合って決めます。 配分に一般的な決まりはありません。意見出し、整理、結論の決定などに区切り、それぞれの時間を決めます。場合によっては、最初に各個人で意見を考える時間を設ける場合もあるので、そこは参加メンバーと相談して決めましょう。
3.意見出し
議題に対しての意見を挙げていきます。ここではメンバー全員の意見が出るように注意しましょう。
4.整理
挙がった意見を整理していきます。タイプ別に分類していき、取捨選択していきます。
5.結論の決定、発表準備
意見を整理したら、議題に合わせた結論を決定します。また発表準備のために、結論までの流れを整理します。
6.発表
ディスカッションで出た結論を、時間以内に発表者が発表します。発表者は役割分担で決めておく場合や、発表の段階で企業側に決められる場合などがあります。
7.フィードバック
企業側から、グループディスカッションのフィードバックを貰います。単に全体の感想だけの場合や、メンバー一人ひとりへの評価を貰える場合があります。また各個人にディスカッション中の考えを求められる場合があります。
起業によって細部は異なりますが、基本的にはこのような流れになっています。
注意事項
自分の意見を押し通さない
グループディスカッションは、議題に対してグループで1つの結論を出すことが最優先です。もし意見がぶつかったとき、自分の意見が絶対正しいと思っても、限られた時間で相手を説得するのは難しい場合があります。その時は、ティスカッションを円滑に進めるため、自分から折れることも大切です。
意見の反論や否定の仕方
反論や否定をする際は注意が必要です。否定が多すぎると、企業の人から協調性がないと評価されかねません。確かに、時々的外れな発言する人がいます。その場合でも、頭ごなしに否定するのではなく、一度賛同してから発言を行うとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
グループディスカッションの主な流れを説明しました。これを基本に数をこなして慣れていきましょう。
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