研究室生活に悩む学生は多いと思います。
人間関係がうまくいかない、ブラック研究室だった、etc…
本当は逃げ出したいけれど、将来のことを考えるとやめるわけにもいかない・・・
私自身も研究室生活が辛く悩んでいました。
実際にそのような状況に直面したときに、どのように悩みを解決すれば良いのか、どのように対処すれば良いのかを私の経験を通して解説しているので、参考にしてみてください。
なぜ研究室を辞めたいのか整理する
研究室が嫌といっても、その理由は様々です。
例えば、研究室がブラックだから~とよく言われますが、ブラックの定義は人によって違います。
自分自身で理由が分からないと、次に起こすべき行動が分からなくなります。
まずは、なぜ研究室を辞めたいのか整理しましょう。
よくある原因を以下に挙げます。
研究ノルマが厳しい
これが原因の学生が多いのではないでしょうか。
研究室の学生は、十分な研究成果を上げなければならず、裏を返せば成果が出るまで研究をし続けなければなりません。中には半端な成果報告を許してくれない教授もいます。
成果を出すために、昼夜問わず研究室に閉じこもる、徹夜するといった状況に陥り、ストレスを感じてしまいます。
また研究以外にも、定例ミーティング用の資料作り、学会の準備など、様々な作業を課される場合があり、それらの期限も守らなければならず、ストレスの原因となります。
教授の指導方針とあわない
教授や自身の担当教員のやり方が苦手という方もいると思います。
厳しいノルマを課す
上でも書きましたが、十分な成果を上げることを作成に求める教授がいます。中にはかなりレベルの高い要求を行い、ついていけない学生は卒業させない教授もいます。
皆がいる前で学生を叱責する
ミーティングなどで進捗の良くない学生を叱責する教授います。サボっていたなら仕方ありませんが、学生の中には、時間をかけて研究したのに叱責され、不満を持つ人もいるでしょう。
過干渉
助教授などで手取り足取り教えてくれる方はいます。一見ありがたい存在ですが、自分で色々考えて研究したいという学生にとっては相性はよくありません。
全く関与しない(放置系ブラック)
過干渉とは逆に、全く学生の面倒をみないという教授もいます。学生はどういう風に研究を進めてよいか分からず、ストレスに感じます。
人間関係がよくない
研究室に限らず、人間関係がストレスの原因となることは多いです。
上で書いたように教授との相性がよくなかったり、同期や先輩後輩が苦手で、ストレスに感じる場合があります。
研究内容に興味が持てない
学生の研究テーマは、教授の都合によって決定する場合があります。
それによって希望していなかった不本意な研究テーマとなってしまい、興味の持てない内容の研究を行うことになることも珍しくありません。
単純にやる気が起きない
そもそも研究に興味がないのに、進学してしまったパターンです。
大学に入ったときからまじめに勉強していないのに、周りが進学するからだとか、理系は院に行くのが普通だからといった理由で、流されて研究室に入る学生は意外と多いです。
そういった学生は当然、日々の研究がストレスになります。
学生によっては、ストレスの原因は他にあるかもしれません。
自分の中で具体的にストレスに感じている事柄を整理してみましょう。
悩みを取り除くためには
では、悩みはどのように解消すればよいのでしょうか。
悩みの解消法も色々あります。
誰かに相談する
自分一人で考えるのではなく、周りの人に悩みを打ち明けてみるという方法です。
家族や親しい友人に相談する
信頼できる家族や、気の置けない仲間に話をしてみてはどうでしょうか。
悩みが解決するヒントが得られるかもしれませんし、悩みを相談とまでいかなくても、
人と話すことによって気分転換にもなります。
研究室の先輩や同期に相談する
同じ研究室の学生という立場なので、話に共感してもらいやすく、
また研究の手法や、教授との接し方などアドバイスを貰えるかもしれません。
教授に相談する
思い切って教授に相談してみるのも手です。
教授も多くの学生を見てきているので、自分が不満に思っていることを打ち明ければ、一緒に解決策を考えてくれる場合もあります。
例えば、どうしても周りに人がいる環境で作業ができないという学生が、教授に専用の研究スペースを用意してもらったという話もあります。
一度相談してみても良いでしょう。
学内のカウンセラーに相談する
一般的に大学には、悩みを抱えた学生のためにカウンセラーが常駐しています。
相手は悩みを聞くプロなので、身近な人に相談が難しいという方は、活用すると良いでしょう。
自分の中で折り合いをつける
これは環境を変えるのではなく、自分の考え方を変える方法です。
愚痴を言う
上で書いた相談する方法と似ています。
具体的に環境を変えるわけではありませんが、友人や同期に愚痴を言うことで、悩みを共有し、ストレス発散にするという方法です。
相談レベルでなくても、愚痴を言うだけで気分がスッキリする場合もあります。
大学院を卒業するメリットを考える
卒業後の人生を考えて、研究室生活を我慢するというものです。
大学院を卒業すれば、就職時の初任給が大卒よりも高い、出世しやすい、などのメリットがあります。
また院卒の肩書というのは、世間体も悪くありません。
現状のままで卒業が見込めるか
卒業できる可能性が高ければ、モチベーションも上がるかもしれません。
教授の立場として、留年や退学する学生はできる限り出したくありません。
今はしんどくても、まじめに取り組んでいれば、卒業できる可能性は高いです。
心配であれば、過去の先輩方の実績を見て、卒業できそうかどうか確認してみましょう。
卒業はできると思えるだけで、ストレスも軽減するかもしれません。
どうしても辞めたい場合は
休学する
すぐに退学するのではなく、一時的に研究室から離れてみる手段です。
正式に休学すれば、その間の授業料は免除され、研究室にも行かずに済みます。
ご家族や教授と相談の上、休学の手続きを行ってください。
休学した場合は、一旦リフレッシュして、今後の身の振り方を落ち着いて考えてみましょう。
退学した後の就職先や稼ぎ口を確保しておく
上記の方法でもどうしても耐えられない場合、退学するという選択肢もありだと思います。
しかし、辞めた後の生活を考えなければなりません。
退学後の就職先は決まっているのか。内定が決まっている場合、中退(学部卒扱い)でも入社できるか。就職しない、できない場合の収入を得る手段はあるのか。
衝動的に辞めるのではなく、冷静になってこれらのことを考えてみてください。
またアフィリエイトブログを始めるという方法もあります。
スタートのハードルが低くリスクもほとんどないので、うまくいけば収入を得られることができます。
バイト以外に収入が得られることは心の支えになります。就職に気が乗らないという方は、試しに始めてみてはいかがでしょうか。
除籍にならないように注意
研究室を辞める場合、正規の手続きを取らない場合、除籍となってしまう場合があります。
除籍になると、大学(大学院)に在籍していた記録そのものが抹消されていまい、入学すらしていなかったことになります。
もし大学を辞めるつもりで研究室と連絡を取っていない方は、ご家族経由でもよいので、大学に中退する旨を伝えて手続きを行いましょう。
まとめ
研究室での生活は、大変なことが多いと思います。
無理しすぎないよう、自分なりの発散方法を見つけてみてください。
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