大手企業に就職できれば、高い給料や充実した福利厚生、世間体が良いなど、様々なメリットが得られます。
しかし良いことばかりかといえば、そうとは限りません。
実際に大手IT企業に就職した体験をもとにデメリットを挙げていきます。
配属の希望が叶わない
部署について
内定時に配属先が決定していない場合は、配属の希望が叶うことが少ないです。
人気の部署は偏りがあるので、その部署に入れなかった大半が、その他の部署に飛ばされてしまいます。
人事は学生の適正を見ているので、学生時代に希望部署の分野に関する研究や活動をしていたことをアピールしても、あまり効果はありません。
ただ、営業志望だったのに研究職になるなど、職種レベルで希望が叶わないことは少ないと思いますが、業種レベルでは希望通りの配属にならないと思っていた方がよいでしょう。
入社後にどうしても希望の部署に入りたい人は、会社によっては予め面接段階で部署を決定するコースがあるので、そちらのコースから面接の申込みをしましょう。
勤務地について
職場が複数個所に拠点がある場合は、希望地に配属されない可能性が高いです。
特に事業所が全国にあると、本当にどこに飛ばされるか分かりません。
こちらも部署と同様、希望地をアピールしても大した効果はなく、仮に希望通りの勤務地になったとしても、数年後には違う場所に転勤させられます。
むしろ、複数拠点で働くことが幹部社員に昇格する条件となる会社もあるので、1か所に留まることは難しい場合が多いでしょう。
残業や休日出勤が当たり前にある
近年、働き方改革が進められ、残業の規制は厳しくなっています。
特に大手企業は労働基準法をしっかり守っているため、残業がしづらくなっています。
しかし、残業をしなくて済むというわけではありません。
現場の社員は取引先の都合があるので、取引先の営業時間外である定時後や休日に作業をしなければならなかったり、繁忙期で残業をせざるを得ない場合があります。
こういった事情により、いくら会社側が残業に関する制度を作っても、実際に残業が少ないわけではありません。
ただ、残業代はちゃんと支払われるので、残業代を稼ぎたい人にとってはデメリットではないかもしれません。
顧客に怒られる
営業やシステムエンジニアなど、顧客と接点がある社員は、トラブルが起きて顧客に謝る場面は避けて通れません。
仮にトラブルの原因が自分でなくても、矢面に立たなければなりません。
顧客からひどい罵声を浴びせられ、時には人格を否定するようなことも言われます。
メンタルをやられて休職する社員も少なくありません。
まとめ
いかがでしたか?
大手企業だからといって、すべてがホワイトというわけではないことが分かったと思います。
もちろん、上記の内容は会社や部署によって多少事情は変わると思います。
しかし大手企業に幻想を抱くことは危険です。
入社前と入社後のギャップが少なくなるように、事前にしっかり調べておきましょう。
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