修士論文に取り組んでる人の中には、参考文献のデータをどこからどこまで引用したらいいのか、わからなくなっている人もいるかと思います。
引用の仕方が悪いと剽窃(盗用)と判断される可能性もあり注意が必要です。
盗用と判断されることを避けるために、どのような引用が適切なのか、具体的にどうすれば良いか解説します。
修士論文の引用とは?
自身の研究に説得力を持たせるために、他の論文や文献のデータを使用することです。
引用そのものは必要で、この引用がないと「適当に書いてるんじゃないか?」と判断され、修論そのものが認められません。
しかし引用が多すぎて自分の研究内容が少なすぎると、盗用となってしまいます。
誤った引用の認識
論文の引用について、よくある間違いがあります。
- 引用は引用元の参考文献をつければ問題ない。
- 引用は研究背景の部分は被ってしまって仕方ない。
この認識は誤りです。
引用は論文のどの箇所であっても、適切な量でないといけないのです。
引用が多過ぎて修論が通らなかった具体例
実際に私の周りで修論が通らなかった人がいます。
その人は普段から研究をサボりがちでしたが、修論提出直前には何とかデータを揃え、修論を提出日ギリギリに書き終えることができました。
しかし教授に論文の大幅修正を言い渡されます。なぜなら修論の内容以前にあまりにも引用が多く、盗用レベルと判断されたのです。
結果、修正が間に合わず留年することになり、就職内定も決まっていたのに取り消しとなりました。
修士論文はどのように引用を判断されるのか
修士論文を判断するのは、大学の教授になります。
数多くの学生の論文を目にしている教授とはいえ、論文を読むだけで引用の多さに気が付くことはできません。
どのように確認するかというと、実は大学の教授陣には大学側から剽窃チェッカーが配布されており、それを使用します。
剽窃チェッカーとは、論文等が盗作していないか確認するツールです。
論文をその剽窃チェッカーにかけると、他の論文や文献からの引用率が数値化されて出てきます。
普通は修論レベルだとあまり使われないので、あまり気にしなくても良いでしょう。
しかし教授と関係が悪いなどで目を付けられていると、剽窃チェッカーにかけられるかもしれないので、注意が必要です。
論文の引用が適切か確認する方法
剽窃は個人レベルでも確認する方法があります。
それはネットで無料の剽窃チェッカーを使用することです。
沢山ありますが、私が実際に使用していた剽窃チェッカーを紹介します。
かなり精度が高く、元の文章を並び替えたり部分的に削除していても、すぐに元の文献を探し当てます。
逆に言えば、これに引っかからなければ大丈夫とも言えます。どの文献にも引っかからないぐらいに文章を推敲しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
実際のところ、修論レベルだとそこまで気にしなくても良いかもしれません。
卒論レベルなら正直誰も気にしないと思います。
しかし油断していると、盗用と判断されて論文が通らない可能性もあります。
不安な方は剽窃チェッカーなどを活用して、万全な状態で論文提出に臨むようにしましょう。
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